ギルドてすさび vol.3
vol.2からの経過をかいつまんで記せば、
・「なんとなく3号までは継続しよう、という当初からの共通認識ではあったが、取り組むべき事項が発生したので、申し訳ないが次号はお任せしたい」という話が有村さんからあり、快諾。
・一人なので、のんびり進行のつもりでのんびり領域を追加する。
・のんびり進めていたら、なんか世界中が混乱する。
・止まる。
・再開して今に至る。
といったかんじです。
秋頃を予定しています。……いますが、上記の混乱の受けて、3ヶ月以上先の予定など願わくば避けたいという状況なので、手続きとか申込みとかのお手間をおねがいすることになるかもしれません。
三体X、三体0
箔を使う種族について描かれていたところがxでは興味深かった。3ではあまりにもあっさりと過ぎ去ってしまったから。
3にせよxにせよ、程心をどう位置づけるかというか解釈するかというかで、かなり感触が変わる、だろう。xの結末はその部分のバランスを取りたいという欲望に思える。(その後のオチは、まあ、外伝というかスピンオフというかの伝統芸である)
程心をどうこう考えるなら、羅輯と合わせて考えるのが楽で早いだろうし、そう考えれば、程心は羅輯になれない(なれないというか、そもそも羅輯ではない)(ソードホルダーになっちゃった奴と単にその役職を引き継ぐ奴)ので、まあ、ああなる(3のストーリー)のも当然なのだろう。
(じゃあウェイドならという問も、単なる後継のままなら、物語の構造という意味での方向はあまり変わらないだろう)
0。最後の対話が、なんだってまあこう、記述が爆発するんだろうなと、水滴との戦いの所でも感じたのを思い出した。残りのページ量から、どう片付けるのかと思っていたら爆発したので、かえって楽しくなってしまった。
大森さんの解説はどちらもやや抑え気味という印象を受けた。
三体Ⅲ
二ヶ月ほど前に読み終えた。
考えようによっては、大森さんの訳者あとがきをきっちり楽しむために読んでいたのではないかという気もする。
そしてやはり、期待値の設定と、ズレの発生とというあたりは困っている。
大谷崇『生まれてきたことが苦しいあなたに 最強のペシミスト・シオランの思想』星海社新書
大谷崇『生まれてきたことが苦しいあなたに 最強のペシミスト・シオランの思想』星海社新書
だいぶ前に、なにかで話題になっていたのを見かけて、先々月ぐらいに読んだ。シオランは、名前は聞いたことがあったような気がする、という程度。
一通り読んだ(シオランについての)感想というか印象というかは、悪くはないけどよくはない、かつ、靴を履いたまま足の裏を掻いているようなもどかしさ。これは言葉を選んでいる。
なんだってそんな印象になったのかと考えるに、要素は似通っているところがあるヴェイユを先に知っているからだろうというのが一つあるだろう。似通っているのに、これほど真逆を向いているというのはおもしろい。
ジューベールもヴェイユもシオランも断片を大量に残しているが、体系として整った文章はヴェイユだけで、そのあたりの違いが取り扱い方の違いにもなるのだろう。
ウニベルシタスに『異端者シオラン』という評伝がある。