道具と手間と
ちょっと前に、ちょっと前というかついったーがはやり始めた頃だったような記憶がありますし、まあ、おおむねいつでも使われている小咄がございます。
概要。
無重力空間ではボールペンが使えないことがわかった。
NASAは苦難の末に無重力でも機能するボールペンを開発した。
一方、ソ連は鉛筆を使った。
道具は使ってこそという面があります。もちろん、コレクションという道もありますが、それはまた行き着く先が異なりますからおいておきましょう。
鉛筆よりシャープペンシル。つけペンよりサインペンボールペン万年筆他同等品。
筆記が、整備補充作業で中断されない方向が、ま、便利ということになりましょう。
それで言えば、墨と毛筆なんざ不便きわまりない存在です。まず墨を磨るところからはじめにゃならんのです!
先日、「こないだ、孫に買い物を頼んだら、『ばーちゃん、ちょっと待って』って電話機使ってさ。帳面に取るってのをしないのよね」、「おばあさんね、それは、昔は薪から火おこしてたのが、炊飯器のボタン押すだけになったのとおんなじよ」という会話をしまして、まあ、何であれ、変わるものはいくらでも変わるものだとしみじみ思います。
玉鬘
どこかのお店の限定品。
写真が来たので見てみたら、この色が玉鬘かぁという感じがまず始めに来た。
色は難しいね……
図書館蔵書管理問題(Problem of layouts in libraries)
英語は適当です。
先日、2冊を書庫請求しました。
1冊はすぐに出てきましたが、もう1冊がなかなか出てこない。応援の係員を呼ぶ始末。
顛末は、大型本だったので、たぶん別置されていて見つけるのに手間取ったということのようです。
十進分類記号に特殊判型を付すというのは、できなくはないにしても予算の都合がありましょう。
現実としては、「大型本につき別置」とでも書いたクリアファイルを通常箇所に差し込んでおくぐらい。
ということは、あの図書館、それすらしていない、と?
なんだかなあ。
キャップレスデシモ
なんだかんだで宙吊りにしたままだったキャップレスを買うかどうしようか問題ですが、約1~2年を経て、ま、使っていればそれなりの結果になるだろうということで、B(太字)を買って解決しました。
前々から気になってはいまして、組立万年筆イベントの時に、パイロットの社員さんにあれこれと訊いたり社員さんの私物を試させてもらったりとしたものの、いまひとつきっかけがなかったというかなんというかで、気付いてみれば時間が経っていました。
ネットを見回すに、F(細字)とかEF(極細)とかがおおむね人気らしいのですが、Fは持っているし、手帳に細かく書くわけでもなし、むしろちゃっちゃかメモに走らせるために使うつもりなので、Bです(それでもだいぶ悩みましたが)。
書き味の方はまったくもって素晴らしいです。メモがはかどることでしょう。
選ぶ万年筆
丸善でも三越でも、メーカーの人……なのか(代理店の)販売員さんなのかはわかりませんが、いろいろと話をしましたら、どうも私が万年筆へ示す興味は渋いらしい。それはまあ、その2店で気になったのがそうだったというわけで、全体としてみればそんなに渋くはない(はず)です。
パイロットが筆圧測定というのをイベントでやっています。
ものはためしとやってみたら、まあ、低かった。maxでも3桁ない。
Twitterで検索してみたら、だいたいみなさん低い。お一方だけ160g平均という方がいらっしゃるぐらい。
万年筆を使ってると、自然と低くなるのでしょう。癖と慣れとの問題です。
で。
元が低いならば、強弱を付けたときにそれがよく表現できるような(軟らかめの)ペン先もおすすめですよと説明していただき、ふむ、そういう考え方もあるかと頭の片隅に置いておきましょう。
余談。
測定グラフの画像を添えている人が結構います。地理情報ほどではないでしょうけれど、お名前のおおまかな字数と画数がわかるので、やっぱり公開する情報はよくよく考えないといけないなぁと思いました。これまたお一方だけ、ずいぶんとシンプルな方(山川円のような)がいらっしゃったので、そういう人のは記憶に残ります。
プラチナ万年筆の地味にややこしいところ
確実に言えること。
「セルロイド軸とブライヤー軸とにはスリップシール機構はない」
ブライヤーはそもそも嵌合式(マッキーとかみたいな、キャップをきゅぽすぽする、ネジ式でないもの)であって無理。
セルロイドは、(これが説明する人によってびみょーに違うのでなんともなのですが)ともかくない。
構造上とかなんとか言われたりもしたので、たぶんセルロイドを巻く都合上、いろいろ問題があるのでしょう。
で、最近新しく出た古典インクは、顔料ではないので、普通に万年筆を使う人であれば、特別気にする必要は無く、スリップシールがあればより安心というぐらい。
……まあ、あの古典インクを買って、年に1回しか筆記しないなんて人はそうそういるものではないでしょう。
三糸さん、インク工房へ行く
とりあえず一度入ってみたかったし、予約も取れたので行ってきました。
こんな色が欲しいですと伝えたら、「ああ、そうおっしゃるお客様は多いんですよ」と言いながらちゃちゃっと作っていただけた。
さすがである。
今回は実用だったので、次に機会があれば攻めた色を頼んでみようと思います。