ミュシャ展

 生きている間に全部まとめて見られるなどというのは、今回以外にまずないだろうということで、行列も混雑も覚悟のうえで行ってきました。

 90分待ち。

 120分だったら、ひょっとしたら帰っていたかもしれない。

 

 絵画についてはまったくなので、アレな感想しか言えませんが、あれだけの規模で、いろいろ仕掛けていながら、ちゃんとまとまっているという、奇っ怪な、ひらたくいえばおかしい作品群だと思います。

 なんであれで成立するのだろう……?

 

 いくら何でもその言い方はというのであれば、一目見ただけでも自然と流れ込んでくる驚異の作品です。

  ハイライト明暗濃淡とか視線誘導とかいろいろあるのでしょうけれども、あまり詳しくないのでね。

 

 で、それであっても、時代の流れ、というか、絵画技法の流行とのずれで時代遅れだとか言われてたという解説をみて、ああ、いつの時代もそういうのは歴然と存在しているかと思いました。

 (註:ヤンソンも流行と一致していなかったので、ずいぶんと苦しんだといわれています。)

 

 90分並んで混雑の中に突撃した甲斐はあったと思います。