2019-04-01から1ヶ月間の記事一覧

ocrの威力

技術というか情報処理方法というかの進歩はめざましいもので、近頃は、およそ印刷書体であればまずまずの抽出変換ができるようになったので、ありがたいことです。投げ込んでおけば、出してくれる。そこまでやってもらえるんだから、整えるぐらいは喜んでや…

メモ

特にヴェイユを読んでいて全か無かだとか、0か1かというようなことを考えていると、以下の例示がとても有効だと私は思うのです。 信仰はある種の純粋さ、潔癖さ、ひたむきさを要求する。内面で完結しているあいだはともかく、これらが外に発露すると、排他、…

根をもつこと

昔読んだ本を読み返すにちょうどいい頃合いかもしれないので、いろいろと読み返しています。 その中の一山にある長野まゆみについても書きたいところですが、今日はヴェイユ。 行動については破天荒と分類してもよさそうな逸話がいくつもある(あるというか…

感覚

太陽の光、とくに午前中という指定をつけると、なんというかもうほとんど夏っぽい光だという印象を持ちます。実際は違うにしても、目と脳の調整がなかなかうまくいかない。つい先日に妙な寒の戻りがあったのも、拍車をかけている気がします。

仮名序マッチポンプ

久しぶりに読んだので備忘録。 >> 在原業平はその心あまりて言葉たらず しぼめる花の色なくてにほひ残れるがごとし << だとか、あるいは >> 大伴黒主はそのさまいやし いはばたき木負へる山人の花の蔭に休めるがごとし << だとか、 >> このほかの人々その名…

品詞から時間へ

品詞が変わると意味が変わる単語だとか、対象(目的)に応じて動詞を選ぶ必要がある(この動詞は人間を目的語に取れない、とか)だとか、そういう世界に時折ひたっていますと、当該言語の文化や社会がなんとなく想像できたりするような瞬間がたまにあり、そ…

品詞問題

「命令の令が入っている!」 「この令はその意味じゃねぇ!」 というのは、もうすでに数えきれぬほど繰り返されていると思います。 それはそれとして、vやnでの意味とaでの意味の乖離(のように思えるもの)は、どういう理由で生じたのかが、わたし気になり…

映画「帰ってきたヒトラー」

見る機会を逃し続けていたらたいぶ時間が経ってしまいました。 一番の妙手はドキュメントルポルタージュ風の作りにした点だと思うのです。小説はヒトラーによる一人称なので、文字では良くても、映像と音がくっついてくる以上、ブラックユーモアにするために…

文字、名前、字体

名前なり名字なりというのは、知っていればそれまでだし知らなければ推測はできてもどうにもならないというものでございます。固有名問題。 世の中にはそんなにのりかずさんやかずのりさんが、同じ漢字でいるのかという声をきき、さらには、「あの漢字はのり…