2020-03-01から1ヶ月間の記事一覧

『俺の歯の話』

バレリア・ルイセリ『俺の歯の話』白水社 各章(厳密には章ではなく「書」)の名前だとか各章冒頭に引用されている文章(ソシュールの領域めいたもの)だとかを読むに、話の流れ以外にもなにか意図するところがあるのだろうとは思っていて、5から6に移った時…

認知構造

先日の、ユダを演じた役者を殴るという話(『誤解としての芸術』)と、坊主と袈裟と、愛屋及烏(『雪が白いとき~』p59)とは、根は同じようなところにあるはずなので、これらで人間はおもしろいと感じるか、それとも、めんどくさいと感じるかで体調を測りた…

『雪が白いとき~』『狼と香辛料』

ジャンルものとして現れてしまうものはどうやってつきあえばいいものなのか。 陸秋槎『雪が白いとき、かつそのときに限り』早川書房 ミステリー。特に、現代のミステリー(の流儀、作法、型、枠)。クリスティーはすごかったのだなと実感する。 読み終わった…