仮名序マッチポンプ

 久しぶりに読んだので備忘録。

 

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在原業平はその心あまりて言葉たらず しぼめる花の色なくてにほひ残れるがごとし

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 だとか、あるいは

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大伴黒主はそのさまいやし いはばたき木負へる山人の花の蔭に休めるがごとし

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 だとか、

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このほかの人々その名きこゆる野辺におふる葛の這ひひろごり林に繁き木の葉のごとくに多かれど歌とのみ思ひてそのさま知らぬなるべし

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 と、まあすさまじい記述です。

 修辞であって、ようするに「今までやまと歌は、六歌仙の時代もあったけれど、下火、傍流、卑俗だった。しかし、この帝の御代に万葉以後の歌集が編纂されたのである」と文化事業の意義を強調している。(ちょっとまとめすぎか)

 それにしてもちょっと強烈すぎやしないか。