あれがこれ

有元裕美子『スピリチュアル市場の研究』東洋経済新報社、2011

 


 8年も経っていると記されていることがやや古いかもしれないと感じることもありますが、スピリチュアルの括りで括れるものについては一通りまとまっているので概括として便利でしょう。各種の現状紹介は古びますが、消費者側の受け入れ素地に関する考察などは今でも有効でしょう。

 

 括れるものは一通りと書いたとおり、占い、ヒーリング、パワースポット、代替医療と、あっちの端からこっちの端までと領域はすさまじい。それぞれの項目に対して連想することも人によって様々でしょう。たとえば、ヨガがスピリチュアルかと言われると、違うんじゃないかなという気がします。瞑想とオリエンタルな健康体操とが合体したものという方が合っている気がします。
 そのあたりを考えつつ読んでいるとスピリチュアルについて整理できて、ちょうどいいでしょう。