枝筆書庵

三糸ひかり

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鹿

田中淳夫『鹿と日本人 野生との共生1000年の知恵』築地書館、2018

 

 奈良(公園)の鹿をメインに、現状と歴史が記述されています。象徴、祭儀、観光利用とか、あるいは戦後の林野業政策(の失敗)の影響とか、食害が発生する要因とか、最近の話題だとジビエについても。

 寺社のいいかげんさだとか、各々の時代の行政の苦悩だとか、メディアのずさんさ(全然別の話ですが、なんかここ数日、またもや半端な報道でもめているらしいではありませんか)だとかもよくわかります。

 

 以前奈良に行ったときに思ったのは、あたりまえですが「鹿がいる」で、新鮮でした。あれはなかなかない。鳩でも猫でもなく、あれだけの数の鹿があたりまえにいるというのは、おもしろいですね。まあ、観光客の感想であって、住んでいるとまた別なのでしょうけれど。