レイ・ジャッケンドフ『思考と意味の取扱いガイド』

レイ・ジャッケンドフ『思考と意味の取扱いガイド』岩波書店2019

 

 

 一通り読んだだけなのであまり深いことは言えない(せめてじっくりともう一回ぐらい読みたい)ので、真ん中あたりでわかりやすくおもしろいところのメモを。

 

p152-153

・「実際、視知覚は言語の知覚を思い起こさせるような多くの特徴をもっており、両者の並行性を探るのは興味深い。」

・「Visiting relatives can be boring.」

  (訪ねてくる親戚は退屈なときがある/親戚を訪ねるのは退屈なときがある)

・アヒルウサギ

  (アヒルにもウサギにも見える絵)

・「私が示そうとしているのは、文の意味理解が無意識的であるのと同じく、視覚的な理解も無意識だということである。つまり、<意味の無意識仮説>にあたるものが視覚にもあるわけだ。」

・「隅のハムサンドがコーヒーが欲しいって。」

  (「ハムサンド」=「ハムサンドを注文した人」。指示転移)

 

 こんな明確におもしろいと主張する見開きもそうないでしょう。