シモーヌ・ヴェイユ『重力と恩寵』岩波文庫

 少女終末紀行の作者さんがツイッターにこの表紙カバーのワンカットを投稿したのを目にして、読んだ記憶がないのはなぜだろうと気になり、半日ほど考えた末に、『重力と恩寵』だからだと気がついて、徒労感を覚えました。

 カバーに記されている「絶え間なく人間を襲う不幸=重力と,重力によって自らの魂を低めざるをえない人間」というのは、すばらしく親切な紹介ではありませんか。