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『俺の歯の話』

 バレリア・ルイセリ『俺の歯の話』白水社

 

 各章(厳密には章ではなく「書」)の名前だとか各章冒頭に引用されている文章(ソシュールの領域めいたもの)だとかを読むに、話の流れ以外にもなにか意図するところがあるのだろうとは思っていて、5から6に移った時にはとりあえず「なるほど」。7の年表も作成者を確認しつつ「ほほう」。

 作者あとがきで成立の経緯。外国ではだいぶ前からありふれたものだったとはいえ、近頃はこういうのが本当に増えた。

 訳者あとがきで「固有名」というキーワードを得る。それで括れば、たしかに話がはやい。だからこそ(章題にあるような怪しいレトリックを駆使する)オークショニアが主題になる。