紙片2片

 

宗教はある種の純粋さ、潔癖さ、ひたむきさを要求する。それが現実に発露する場合に排除や禁欲やあるいは数量問答が起こる。

 

 

ヴェイユの、首尾一貫しない一つの虚言が首尾一貫した虚言に敗れたにすぎない、という文章からは、私たちがいる虚言は容易に崩れ去るし、相手次第ではたやすく崩されうるということを汲み取るべきなのだろうとここのところ思っている。その場合において相手方の大小を問うのは意味がない(なぜなら一貫している相手方は真であり正であり実であるから)。有効な虚言が新たにもう一つ私たちに必要という、ただそれだけのこと。