三体X、三体0



 


 箔を使う種族について描かれていたところがxでは興味深かった。3ではあまりにもあっさりと過ぎ去ってしまったから。


 3にせよxにせよ、程心をどう位置づけるかというか解釈するかというかで、かなり感触が変わる、だろう。xの結末はその部分のバランスを取りたいという欲望に思える。(その後のオチは、まあ、外伝というかスピンオフというかの伝統芸である)

 程心をどうこう考えるなら、羅輯と合わせて考えるのが楽で早いだろうし、そう考えれば、程心は羅輯になれない(なれないというか、そもそも羅輯ではない)(ソードホルダーになっちゃった奴と単にその役職を引き継ぐ奴)ので、まあ、ああなる(3のストーリー)のも当然なのだろう。
 
 (じゃあウェイドならという問も、単なる後継のままなら、物語の構造という意味での方向はあまり変わらないだろう)

 

 

 0。最後の対話が、なんだってまあこう、記述が爆発するんだろうなと、水滴との戦いの所でも感じたのを思い出した。残りのページ量から、どう片付けるのかと思っていたら爆発したので、かえって楽しくなってしまった。
 
 大森さんの解説はどちらもやや抑え気味という印象を受けた。