『嘘つきコルニクス』の話

 諸事情あって(諸事情というものはつねに存在するものです)、ここのところwebの方では更新などをあまりしていませんでしたが、なんか近いうちにまたイベントがあるようなのでまとめて。

 

 私が書いた物については、以前にも書いたのでそちらをご覧ください。

 

 本全体についてあまり言及してこなかったのは、たんに他の方々についてあまり知らないので、不確かなことを書くわけにもいかず、不確かだけならまだしもおかしなことを書くわけにもいかず、ということです。

 

 で。

 それなりに知っているし読んだこともある霜月さんがいらっしゃるので、よし、書いておこう。そんな感じです。

 そんな感じたぁどんな感じだといわれそうですが、物を整理していましたら霜月さんの短篇集が、なにかの間に挟まってしまっていて、ころっと出てきたのでふむと読んでいたのです。そして、そんなことをしているから整理が進まない進まない。

 

 全体としては、ああ霜月さんらしいなあとしみじみします。

 読んだ3篇ほどで、らしい部分を一言にすると、空気が重い、なのでしょうけれど、それはあまりに不精確で、どんよりとも陰鬱ともじめじめとも違う。

 すかっとさわやかでないことは間違いないものの、なんでしょう。気圧というか密度というかが、絶妙なところに調整されている。そんな感じです。 

 

 で、霜月さんや他にもたくさんの方が書いているのが『嘘つきコルニクス』ですよということです。

 

 文庫版 500ページ 1500円 です。

 

 これら以外の、冊子についての詳細は下記サイトをご参照ください。

http://lying-cornix.jimdo.com/

 

嘘つきコルニクス

「イリカ註釈」が載っている『嘘つきコルニクス』が以下のイベントでもとめられます。

 

9/18 第四回文学フリマ大阪
 ・B-14  1103号室。 
 ・D-01  シアワセモノマニア

 

 金額は調整中だそうです。

 

 私以外の方々のお名前は以下のサイトでご確認ください。

 http://lying-cornix.jimdo.com/ 

  

 大阪には行けない、他のイベントは待てないという場合も、サイトを参照して別個にやりとりを行ってください。

 

 

 

「イリカ註釈」いろいろ 2

「えー、 嘘にもいろいろとございまして。

 まっかなのもあれば、言わないのもあるし、思いやりもある。

 なんでもあります。

 

……言わない嘘については、私がよく言及してきたので、ここでは省略。

 思いやり嘘(私が適当につけた分類名ですが)は、がんの告知とかを紛らわすようなたぐいのものです。

 

 ですから、あれはこれ、これはそれとはっきりわかれるわけでもない。全種類にべたーっと横たわっているようなものもある。

 

 今回は結果として、必要な嘘(もしくは、必要だと考えられている、とか、必要だとみなしていたい)になってしまったなぁと思っています。

 平たい言い方をすれば建前です。社会に必要*****嘘。

 必要という形容がくっついてしまっているので、まあ、だから、空気とか水みたいなものです。……

 

 あー、こわい、まんじゅうこわい

 こしあんもこわけりゃ、つぶあんもこわい。

 まんじゅうこわい、こわい。今度ぁ、お茶がこわい」

 

「イリカ註釈」いろいろ 1

 近日中に印刷に回されるということで、いろいろ書いていこうと思います。

 

 表紙の絵を描いた中村さんから、一番好みだというような感想をいただいてはいますが、しかし、読むには骨が折れる話だろうと思います。

 理由としては、あれもこれも入っているのに詳細に書かないからだったり、ワールド展開だからだったりです。

 それらと相性が良かったり、あれこれあるのに食べた気がしないような代物が好きな人には、たぶん、おもしろいものになると思います。

 

 つづく。