2019-10-01から1ヶ月間の記事一覧

いろいろ

・ヴェイユ『神を待ちのぞむ』について 河出書房から「須賀敦子の本棚」という池澤夏樹監修のシリーズが刊行されていて、それぞれおもしろいです。 その案内の中に、新訳でヴェイユが6月刊予定とあったので楽しみにしていたのですが、いつまで経っても並ぶ気…

レイ・ジャッケンドフ『思考と意味の取扱いガイド』

レイ・ジャッケンドフ『思考と意味の取扱いガイド』岩波書店2019 一通り読んだだけなのであまり深いことは言えない(せめてじっくりともう一回ぐらい読みたい)ので、真ん中あたりでわかりやすくおもしろいところのメモを。 p152-153 ・「実際、視知覚は言語…

『進撃の巨人』 その2

話題になっている物を見ていたり、とりあえず飛び乗ってみたりすると、おもしろいものを垣間見られる(*1)のがいいところです。 「エレンポイント」概念を見ることができたのは良かったと思います。派生でユミルポイントまで出てきたではありませんか。おも…

『進撃の巨人』

『進撃の巨人』 せっかくの機会ですから読んでみました。 連載開始時、女型巨人登場時、ミカサヒロイン時あたりに読者の方々が盛り上がっていたのが記憶にあります。それぞれ、「なるほど、巨人か」「男がいれば女もいるのか」「おー、盛り上がってるねぇ」…

トム・ニコルズ『専門知は、もういらないのか』高里ひろ・訳、みすず書房、2019

読み終えて思い返せるポイントをぶっこ抜くと、 ・「左利きの殺人鬼は証拠だが、右利きの殺人鬼は例外」 ・間違った民主主義(専門家の意見も素人の意見も等価なひとつの意見である、など) ・証拠がないことが証拠(陰謀論の柱。反証性という要素) ・専門…

映画「アローンインザダーク」

見た後に調べたら、どうも同名のゲーム(バイオハザード系統のゲームだそうで)を元に展開して制作された映画だという情報を得られましたが、どうなんだろうなというのが偽らざるところです。 最初は古代文明と「力」との接触というような進行をしていたので…

映画「アサインメント」

先日、所用で留守番をおおせつかっていた間にケーブルテレビを見たら、なんか見たことがあるような尋問拷問シーンだと思っていたら、なんと実際に見たことのある映画でした。記憶とはいいかげんなものです。 マフィアの親玉に瓜二つの米兵(それが原因で尋問…