「イリカ註釈」読書案内
発行からそれなりに経ってある程度の人の手に渡ってはいますので、わたくしみずから案内を書いてしまおうという企画でございます。
まだ手元にないのにはた迷惑なという方もいらっしゃるでしょうけれども、まあ、出張したあとがきみたいなものだと思ってください。
題名から註釈に関するはなしであることは明らかでしょう。それに伴って、古い文献や写本などのことに、ちょっと足を伸ばします。
かと思えば、有限と無限とを素知らぬ顔でそれとなく考えていたりします。読めばわかりますが、現実じゃないから(おはなしだから)と、限界をもにゃもにゃとまぜまぜして、なんか不思議なことになってます。有限と無限とはたんに二つにわけられるというものではないんですよね。「無限(仮)」とか「(事実上)無限」とかがあるわけです。
それから、素朴っぽいふりをしつつ、けっこうあやしいです。
あとは、余白が多いです。描写しないこともたくさんあります。
ですので、相変わらず読む人を選びますし、楽しめる人にも、ずいぶんと労力を要求することでしょう。
よろしければお楽しみください。
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