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『方形の円 偽説・都市生成論』

ギョルゲ・ササルマン『方形の円 偽説・都市生成論』住谷春也・訳、東京創元社、2019

 

 50ページほど読み進めて、なんとなく見知った古くささだなと思いました。悪い意味ではなく、既視とか既知とかではあるものの思い出せない感覚。カバーの著者紹介を見れば、ルーマニア、1970頃、とあって納得(巻末にある書籍広告も、ダニロ・キシュとか)。雑な言い方をすれば、東欧はそういうものが多いという認識です。もう少し丁寧に言うと、論理のつながりが欠落しているような気がするもののちゃんと一貫している論理の効いた(物語)世界が成立する。あの地域から執筆される作品のおもしろさのいくつかは、そういったものにあると思います。