『進撃の巨人』

 

 


進撃の巨人


 せっかくの機会ですから読んでみました。

 連載開始時、女型巨人登場時、ミカサヒロイン時あたりに読者の方々が盛り上がっていたのが記憶にあります。それぞれ、「なるほど、巨人か」「男がいれば女もいるのか」「おー、盛り上がってるねぇ」というようなことを思ったような気がします。
 それから、リヴァイ兵長がかなりの人気を誇っているらしいことも。なんだかんだでコラボとかキャンペーンで話題になるのなら、人気があるのだろうと思っていました。接点はそれぐらい。

 で、読んでみれば、たとえば、女型の巨人についての想像と実際のあさってっぷりがすさまじい。読んでいなければ、あれの意味(知性種の呼称、その他)などわかるわけがない。逆に、連載なり単行本なりを追っていた人は、そりゃあ盛り上がるだろうこともよくわかる。

 同様に、リヴァイやエルヴィンの人気の理由もよくわかりました。切れ者の取り扱いは難しいものですが、2度目に読むと巧みに運用されていることがよくわかります。兵長の一時離脱とか、あれ、兵長がいたらエルヴィンの悪魔っぷりが霞んでしまいます。それはいけない。

 そういう駒の組合わせ方として、サシャとガビ周辺のエピソードはすごいですね。よくできています。エレン、ライナー、ガビの順で繰り返すところに、もう一つ。えぐいですね。

 それにしても、もうすぐ終わるらしいのに、アニをどうするんでしょうか。