礫岩

近藤和彦『近世ヨーロッパ』山川出版社、2018 世界史リブレットの一冊。ルネッサンス、神聖ローマ帝国、大航海時代、産業革命など。 Europa regina の絵を久し振りに見た。 統治体制や国家の状態を「礫岩(のような)」と表現しまくっているので、たぶん著者…

万年筆と安納芋

催事なので日本橋三越に万年筆を見に行ってきました。今シーズンのという点ではパイロットとプラチナの記念万年筆なのでしょうけれども、しかしあれらを普段使いにするならiPadを使い倒したほうがいいように思えてしまう。 パイロットの蒔絵は綺麗ですよ、さ…

新美、卒展

卒展の、部外者だったり門外漢(そのうち門外者とか門外人とかに変わるんでしょうか)にとってのいいところは、絵画やら彫刻やらを大量に見られるというところです。毎年のように申しておりますが、新美で五美大合同で開催されるので、とてもお手軽です。な…

コミティア、タロット

ふうらりと行ってきました。毎度同じことを言っているような気がしますが、あれだけの情熱が渦巻いているというのはすごいことです。 タロットの面に意味解釈を印字したものを作った人がいらっしゃいまして、「ああ、これはいい。特に初心者に心強い」と思う…

文体ととっつきやすさ

数日前に山月記についてあれこれとありました。現在の日本では、おおむね漢文の知識や接触が減じているので、その点からもいろいろと思うところのある人がいるようです。というわけで文体の話。 引用を一つ。 >> 最後に顔真卿を見よう。真卿が卒して後二十年…

東博特別展の話

祭姪文稿まわりの話から、鑑蔵印の話もとりあえずもりあがったようで、五馬図巻のことが出回り始めたようです。 要点としては、「行方不明だったとんでもないものがしれっと展示されている、見ておこう」でよいと思います。 http://wedge.ismedia.jp/article…

お菓子の話 など

有名なバターサンドなどをいただいたので食べていましたら、クッキーなどもおいしいのに、バターサンドの印象が強すぎて、どうにも影が薄れてしまうということになったので、感覚とはじつにザルなものであることよと思います。 バターサンドの味が濃いという…

写本、版本

とあるゲームにとある人をモデルにしたキャラクターが登場して盛り上がっているようで、、、、まあ、紫式部のことです。それはそれで良いのですが、欲を言えば、わかりやすいエピソードだとか、源氏物語の目立つ箇所以外の、もっと写本だとかにも興味関心を…

理論と実践

拓の取り方は知っていたものの、じっさいに取ったことはないのでまさにただ単に知っているだけです。 じゃあ取ってみようといっても、そう簡単にはいかない。今の日本でよさそうなものは、、、定礎ぐらいではないでしょうか。あと墓石。 所有している物件な…

拓本とかの話

特別展の話のつづき。 古い物ほど現物ではなく拓本である率が増します。石碑はいたしかたないですし、現物がすでに壊れているということもある。 私たちの前を歩いているお二方が拓本の取り方を話していたらしく(私も、なにか話しているなとは気付いていま…

上野、藝大、顔真卿

長くなるので、顔真卿展について先に書いておきますと、なんとなく興味があるのであれば、行って損はしないだろうと思います。かなり簡略化しますが、詳しくはのちほど。 芸大の卒展がやっている、加えて、顔真卿展ということで先日は朝から上野公園へ行って…

京都の文学フリマも終わったので、

京都の文学フリマも終わったので、あれやこれやを書いておこうと思います。 ・とりあえず3回スペースを持ちまして、穏やかでいいイベントだと思っています。和装体験についても好評なようですので、これからも実施されたらいいのだろうと思います。 ・会場の…

文学フリマ(京都) 並べる冊子

野堀ゆんさんと作った『文体練習』(300円)の在庫が少し見つかったので、20日に並べます。 わたくしのなんでもっぷりがよくわかる冊子です。 参考→https://uiyun.mimoza.jp/off/1-2.html

文学フリマ(京都) 追加

場所は「く-07 枝筆書庵」です。 11月に「初校」「再校」のはんこを作りましたが、それだけではまずかろうと思いまして、「校了」も作りました。 イベントの情報は以下参照。 https://edafude.hatenablog.jp/entry/2018/12/20/230524

文学フリマ京都 配置

下記の場所にいます。 く-07 枝筆書庵 く-08 ギルドてすさび 3回ぐらいは出ようかということで、とりあえず今回も出ます。 https://bunfree.net/event/kyoto03/ 第三回文学フリマ京都 2019/01/20(日) 11:00〜16:00 京都市勧業館「みやこめっせ」 1F 第二展示…

表紙

こんな表紙です。 私、謹製です、ふふ。

小冊子

きのう、まとめを書いたわけですが、細かいものを集めた小冊子も用意することにしました。 『浮草の気泡』A5 16p 200円 浮草の気泡 カメラを止めてはいけないし、ポエムを笑ってはいけない はんこの話 解釈の冒険 墨は磨られているか 出張版 long range snip…

文学フリマ(東京) まとめ

ここ数日のまとめ、プラスいくつかです。 場所は、「ギルドてすさび」(オ-02)です。 『ギルドてすさび』B5版 40ページ コピー中綴じ カラーページが多いので、たぶん600円です。 私が書いたものは、 「地に足がつかない」 第一回 くずし字と美文字 第二回 …

外堀の中間

「こういうのがあったらいいな」と「こういうのがあったらおもしろいな」と「こういうのがあったらどうやって使おうか」と「こういうのはどうやって使われるだろうか」との、それぞれの領域を彷徨している最中が楽しい。

文学フリマ(東京) はんこ

前回までのはこちら→ http://edafude.hatenablog.jp/entry/2018/11/19/202732 需要の多少を気にせずに、画像に写した物、ほかいろいろ(「五穀豊穣」とか)を作ったので、欲しい方がいらっしゃれば。 仮名文字一字は持っていきたいんですが、なにぶん40字を…

文学フリマ(東京) 内容その2

場所は、「ギルドてすさび」(オ-02)です。 その1はこちら→http://edafude.hatenablog.jp/entry/2018/11/16/181918 今日は「いろのかみ」と、その補足めいた「日用語以外でなにかを書く」とについて。 補足の標題でほぼ説明が完了していますが、古今著聞集…

文学フリマ(東京) 内容その1

場所は、「ギルドてすさび」(オ-02)です。 先日(http://edafude.hatenablog.jp/entry/2018/10/22/195902)も書きましたが、「地に足がつかない」の紹介をしておきます。 第一回 くずし字と美文字 第二回 表記系ルビ周辺から これだけでもうほぼ8割は紹介…

草、草というか木に近い

セイタカアワダチソウってあるじゃないですか。まあ、名前の通り背が高い。なんかもしゃもしゃ花らしき物がつく。 見るだけなら、見方によっては綺麗ですが、邪魔だから刈ってくれと言われると背が高いからなかなかに難儀する。 刈るだけでいいなら、それは…

あたまデフラグ

コピー資料をなんとかしたいと、スキャンを開始して30cmほどになりました。そんな場合ではないのですが、まだ終わりません。 私の頭の中にいろいろと放り込んであるものは、このスキャンした紙の束から読んだり書き付けたりした記述由来であるものが、ある程…

文学フリマ(東京) 配置

スペースナンバーが出ました。 ギルドてすさびオ-02https://guild-tesusabi.hatenablog.com/ webカタログ → https://c.bunfree.net/c/tokyo27/2F/%E3%82%AA/2 だいたいは、いつもどおりのいろいろです。 数回は継続する前提でという約束になっていますので、…

演奏百音

音の強弱を揺らすのは、わかりやすいし、どう変わるかという面からもおもしろいものです。 しかしながら、テンポを揺らすのは、揺らす前の曲を知っているからこそ、おおむね良い結果になっているのを聞いた覚えがあまりない。単にゆっくり演奏するとか早くす…

要素問題

「シャーロック」を見ました。1シーズン。カンバーバッチ演。 現代への移設なので、過去の作品とつきあわせて比較してしまうという困った事態は避けられます。 が、じゃあ名前付きのキャラクターをどのように移設したかということが、余計に気になってくる。…

文学フリマの話

京都ではなく東京で、ひさしぶりにサークルの側にいます。 ギルドてすさび https://guild-tesusabi.hatenablog.com/ とりあえず、文字についてのあれやこれやを書いたものは既に用意してあります。 イベント自体のことは以下。 2018/11/25(日) 11:00〜 第二…

漆、蒔絵、万年筆

パイロットが『創立100周年記念漆芸品』の情報を出しました。 http://www.pilot.co.jp/press_release/2018/09/10/100.html 「100.html」! わかりやすい周年記念ですから、まーきっと百万円の蒔絵は出すんでしょうねと思っていたら、それはそれとして、【漆…

アメリカンなドラマ作法

アマゾンプライムの無料体験のPR画面で、うっかり「はい」を押下したがためにAmazonビデオを見まくっていた時期がありまして、その時に「パーソンオブインタレスト」というドラマシリーズを見ました。 監視社会とデータ解析の進展で、事件に巻き込まれる人々…